クルマのサブスク「KINTO」は契約満了後買取が可能なのでしょうか。結論、買取はできないですが買取できない以上にKINTOのメリットがあります。
カーリース業界で働き10社以上のカーリース会社を比較しお客様におすすめしてきた筆者がまとめました
KINTOは確かに買取ができませんが、自動車保険や税金、メンテなどの諸費用が月額定額コミコミなのでその他の余計な費用を気にせず乗れます。付帯されている自動車保険は事故後も月額が変わらず免責も最大5万円、家族や知人も対象の充実した内容になっています。
また、手続きもKINTOが代行してくれるので車の所有にかかる手間が少ないです。審査自体は無料で審査通過後に契約するかどうかを判断できるのでまずは審査に通るかどうかを確認してみてください。
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【結論】KINTOは買取できません
KINTOは買取ができません。KINTO公式ページのよくある質問には下記のように記載があります。
ご契約期間中も満了時点でも、買い取りはできません。
KINTOは、お客様のそのときのライフスタイルに合ったクルマにお乗り換えいただいたり、常に最新装備のついたクルマにお乗りいただくことをオススメしております。
KINTOはライフスタイルの変化や最新のデザインや装備の車が出てくるのに合わせて常に最新の車に乗り換えてもらうことを前提にサービス設計されています。車は資産で所有するものだという考え方もかなり変わってきていて所有から利用への価値観が変わってきています。
買い取りができない分3・5・7年という短いスパンで切り替えることで
などメリットがあります。
今は5年も経過すれば新しい機能やデザインの車が出てくるので定期的に新しい車に乗り換えていくのもよいですね
KINTOは契約満了後や乗り換えたいときどうなるのか
KINTOでの契約満了時の対応や途中で乗り換えをしたい場合はどうなるのでしょうか。契約満了時と契約途中の場合についてまとめました。
【契約満了後】KINTOに返却する
KINTOはリース車両で車の所有権はKINTOにあります。そのため、返却する時は原状回復が必要です。返却時には「修繕・修復費用」と「走行距離超過による清算」の2つの費用が発生する可能性があります。
修繕・修復費用については下記のような傷が対象となり、KINTOが用意する項目に従って自己申告になります。
小さな傷や凹み、汚れなどは修繕の対象とはなりません。例えば下記のような大きな汚れ・傷の場合に清算が発生する可能性があります。大きな傷などは保険適用で修繕・修復できる可能性があるため事前に対応しておいてください。
走行距離制限は下記要件に従って請求されますが、制限を超えない場合は特に問題ありません。
1,500km×ご利用月数(1年換算18,000km)の合計値を超えた場合に、トヨタ車では1kmあたり11円(税込)、レクサス車・bZ4X・SUBARU車は1kmあたり22円(税込)をご契約終了時にお支払いいただきます。
下記のような計算で請求があります。
契約走行距離 | 36,000km(1,500km×24か月) |
返却時走行距離 | 40,000km |
超過の走行距離 | 40,000km-36,000km=4,000km |
超過清算額 | 4,000km超過×11円(税込)=44,000円(税込) |
【契約満了後】契約延長する
トヨタ・レクサス車に関しては再契約で2年ずつ延長可能です。トヨタ・レクサス車なのかによって再契約できる年数や月額利用料が変わってきます。
下記のような条件で契約延長ができるので興味のある方は確認してみてください。
トヨタ・レクサス車の再契約の概要
トヨタ車 | レクサス車 | |
---|---|---|
再契約 可能な回数 | 3年契約:2回 5年契約:1回元の契約期間を 含め通算7年まで | 1回 |
再契約後の 月額利用料 (初期費用フリープラン) | 3年契約の1回目再契約:5年契約の月額利用料相当 5年契約の1回目再契約:7年契約の月額利用料相当* 3年契約の2回目再契約も同様 | 元の契約と同額 |
再契約後の 月額利用料 (解約金フリープラン) | 1回目の再契約:元のご契約のおよそ15%割引 2回目の再契約:元のご契約のおよそ30%割引* 1回目の再契約ではありません | 元の契約と同額 |
申込金 | 初期費用フリープラン:不要 解約金フリープラン: 元の契約の月額利用料3か月分相当 | 不要 |
【契約途中】初期費用フリープランの場合一定期間経過後にのりかえ可能
初期費用フリープランでかつトヨタ車の場合は一定期間経過後にのりかえGOというサービスを活用して異なるトヨタ車に契約満了を待たずして乗り換え可能です。下記のような条件付きにはなりますが、途中でもう少し大きな車が欲しかったり、収入が増えてきたのでコンパクトカーからSUVに変えたりできます。
契約プラン | 初期費用フリープラン契約の方のみ利用可 |
申込 可能 期間 | 3年プランの場合: 契約開始後18か月目~契約満了の4か月前まで 5・7年プランの場合: 契約開始後36か月目~~契約満了の4か月前まで |
現在利用中 の対象車 | トヨタ車(GR含む)、モリゾウセレクションに お乗りのお客様 |
乗り換え 可能な車 | トヨタ車(GR含む) |
【契約途中】初期費用フリープランで中途解約する場合は解約金の支払いが必要
【契約途中】解約金フリープランの場合いつでも中途解約金なしで解約可能
解約金フリープランは契約期間中いつでも解約が可能で中途解約金がかかりません。気になった車があれば一度解約して新しい別の車を契約することもできます。
KINTOで買取できないことのデメリット・注意点
月1,500km×契約月数の走行距離制限がある
走行距離が延びると当初想定していた残価設定金額(将来の車の査定予想価格)を下回ってしまう可能性があるため、走行距離制限が設定されています。
カーリースは残価を設定することで金額が抑えられている場合が多いので走行距離制限があります。毎月1,500kmは毎日の通勤で往復50km以上しているような長距離運転や週末必ず100km以上遠出するなどがない限りは超えない距離です。
事前にあなた自身がどの程度の走行距離になりそうか計算しておきましょう。
トヨタ純正品以外のカスタマイズは取り外ししなければならない
KINTOは原状回復が必要になるので市販の用品で穴をあけるような用品取り付けはNGになります。しかし、メーカー純正オプションであれば取り付けOKになっています。
車のカスタムをあまりしない人は特に気にしなくて良さそうですね
中古車として売却益を得たい人向けではない
事故を起こさなければ中古車市場で盛り上がっている、人気のある車は新車の時と同程度とまではいかなくても高値で売却できる可能性があります。KINTOは売却想定価格がすでに月額から差し引かれています。
いくつかの業者に見積もりを取って少しでも売却益を得たい方には返却がもったいないと感じるかもしれません。下記口コミにもありますが、売却価格は事故経歴があるかどうかによっても変わってくるので注意が必要です。
KINTOで乗ることのメリット
定期的にトヨタ・レクサス・スバルの新車に乗り換えできる
サブスクモデルだと定期的に乗り換えのタイミングが来るので常に最新の安全機能・装備がついた車や新しいデザインの車に乗り換えしやすいです。乗り換えも返却するだけでスムーズなのでよけない手続きが少ないです。
常に新しい車や最新装備のついた車に乗りたい方におすすめです
残価が差し引かれた値段&自動車保険・メンテ等が月額コミコミで割安
KINTOの金額設定は残価設定金額を差し引かれた値段で月額が設定されています。その月額の中には下記のようなものがすべてコミコミになっています。
他に車の維持で支払いが必要なのはガソリン代・駐車場代・高速代くらいなのでその他の費用を気にせずトヨタの新車に乗れます!
盗難や全損でも自己負担なし/事故時の免責最大5万円の充実した自動車保険付帯
自動車保険が月額コミコミになっているものはKINTO以外にありません。KINTOに付帯されている自動車保険はかなり充実した内容になっています。
さらに詳細を知りたい方は下記を開いてみてください。
KINTOの自動車保険詳細はこちらを確認してください
概要 | |
---|---|
対象 範囲 | 家族・親戚・友人・知人など 契約者が認めた方まで広く対象 |
事故後の 保険料 | 事故後でも月額金額の費用が 変わることなし |
申し込み 手続き | KINTO契約時にコミコミのため、 別途の申込不要 |
対人・ 対物保証 | 無制限 |
同乗者・ ご自身 への補償 | 1名につき 5,000万円まで |
事故時の 個人負担 | 5万円まで |
車両全損 の場合 | 自己負担なし |
車両保険 対象となる 主な事故例 | ガードレール/電柱/自転車に衝突 車庫入れ失敗/車同士の衝突 火災・爆発/当て逃げ いたずら・落書き・窓ガラス破損 台風・竜巻等の強風・雹・雪・洪水 墜落・転覆/二輪自動車・原付との衝突 盗難/飛来中・落下中の他物との衝突 ※地震、噴火、津波の場合は保証なし |
その他 | ・弁護士費用特約 ・ロードアシスト ・レンタカー費用保証 ・事故現場アシスト |
トヨタの正規店で充実したメンテナンスを追加費用なしで受けられる
車のメンテナンスはメーカーの正規店に頼むのが一番安心です。メーカーの正規店は
などのメリットがあります。また、不具合が生じたときの対応も素早く行ってくれます。
トヨタグループの販売店は対応も丁寧でメンテナンス時期などリマインドしてくれるのでやりとりもスムーズでストレスなく車の維持ができますよ!
買い取り可能なカーリースの金額比較
買取可能なカーリースの金額を簡易的に比較しました。また、参考までにKINTOの金額も入れていますが、自動車保険やメンテナンスがすでに月額に含まれていてかなり割安に感じられます。
条件は下記のように設定していますが、カーリース会社によっては走行距離制限が短かったり、タイヤ・バッテリー交換が含まれていなかったりするのでよく確認してください。
コンパクトカーで燃費の良さが人気のヤリスを比較しました。メンテ・消耗品の充実度や月額でいうとSOMPOで乗ーるとKINTOが圧倒的にコスパが良いです。
月額 | メンテ・ 消耗品月額 | 自動車 保険 | |
---|---|---|---|
乗ーる | SOMPOで24,950円 | 4,510~9,020円 | × |
KINTO | 36,190円 | 0円 | 〇 |
ニコノリ | 28,722円 ※走行距離年間 5,000km程度の場合 | 2,200円~ ※詳細な見積もりが オンラインで取得不可 | × |
リースナブル | 26,400円 ※期間限定特別価格 ※走行距離月750km | 2,200円~3,300円 ※タイヤ・バッテリー 交換など対象外 | × |
ピタクル | 32,670円 | 1,980~4,950円 | × |
KINTOは自動車保険込みでこの金額。SOMPOで乗ーるは自動車保険を月額3,000円以内に収めないと金額的には割高になってしまい、メンテの充実度もKINTOの方が良いです。
ただ、3年以内などでの短期契約であれば充実したメンテプランが必要ないですし走行距離が短い方はSOMPOで乗ーるであればさらに月額を抑えられるので候補に入ってくるでしょう。SOMPOで乗ーるの詳細は下記記事でまとめているのでこちらも併せてよんでみてください。
トヨタ・レクサス・スバル車の場合KINTOの方が割安なので、この差があって本当に買取できることがメリットなのかよく考えて判断しましょう
【まとめ】買取できなくてもKINTOはメリットが大きい
KINTOは買取が可能なのかについて見てきましたが、結論買取できません。しかし、買取ができないこと以上にメリットがあります。
今はなんでも購入して所有するものではなくなってきており、サブスクモデルで利用する形態も増えてきて車は購入するものという価値観から変わってきました。
サブスクモデルで様々なものが月額コミコミで税金の支払いや保険契約などの面倒事がなくなるのは実際に経験してみるとかなり大きいです。買取できないことによって下記のようなデメリット・注意点が発生しますが冷静に考えると車の使い方によってはそこまでデメリットに感じないものも多いです。
売却益を得られるかどうかはその時の車の状態や中古車市場によっても異なるため不明確です。
デメリットだけでなく下記のようなメリットがあります。様々なものが月額定額コミコミで充実した自動車保険も付帯されています。また、事故をしても月額が増えることがないのは大きなメリットです。
契約するメリット・注意点が分かったとしても、審査が通らないと話になりません。KINTOの審査は無料で審査通過後に契約するかどうかを選択できるのでまずは審査申込してみましょう。必要なものは免許証があれば大丈夫です。
これだけ手厚いフルサービスのカーリースは他にありません!トヨタ・スバル・レクサス車に乗りたい方はKINTOでまずは審査してみてください!
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