トヨタグループが運営するクルマのサブスク「KINTO」にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

KINTOのデメリット・注意点とその対策方法についてカーリース業界で多くの車を契約してきた筆者が解説します。
本記事では下記のようなことが分かります。
・KINTOのデメリット/注意点
・KINTOのデメリット/注意点の対策方法
・KINTO契約するかどうかの判断基準
結論、KINTOは多くの方にとっておすすすめです。トヨタ・レクサス・スバルの車に乗りたい方や特に車にこだわりがなくとにかく手間をなくして乗りたい方はぜひ検討してみてください。
また、高額な任意保険料になりがちな事故歴のある方や免許を取り立ての方はKINTOで契約する方が車を安価に乗れる可能性が高いです。審査は無料で審査通過後に契約有無を決められるのでまずは車を選んで審査申込してみてください。
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KINTOのデメリット・注意点


選べるメーカーがトヨタ・レクサス・スバルのみ
KINTOはトヨタグループが運営しており、取り扱いはトヨタ・レクサス・スバルのみとなります。スバルは2024年に追加となったため今後他のトヨタグループの車が取り扱われることに期待ですね。



トヨタ・スバル・レクサスの販売台数は国内の50%近くを占めいるので多くの方にとっては十分なメーカー数とも言えますね
同じ車に乗れるのは最大7年
KINTOの契約年数は3・5・7年となっており7年以上の場合は契約更新ができず返却となります。同じ車を長く愛用したい方にとってはネックとなるかもしれません。



車は7年も経過すれば新しいデザインや新しい安全・便利機能が出てくるので乗り換える方が最新の安全な車でドライブを楽しめるかもしれません
月間1,500kmの距離制限がある
KINTOは月間1,500kmの距離制限があります。これがデメリットとなるかどうかはあなたの走行距離にもよります。
一度どれくらいの距離を運転しているのか、想定しているのかを計算してみましょう。通勤で往復30kmあったとしても20日で600kmで国内の車の平均月間走行距離は1,000km程度ともいわれているので多くの方にとっては問題ない数値になってきます。
買取ができない
KINTOは車の買取ができず返却になります。最長で7年乗ることができますがそれ以降は同じ車に乗れないことをデメリットに感じるかもしれません。
先ほどの契約年数が最長7年であることの項目でも言及しましたが、7年以上の車を買取して乗り続けることにメリットがあるのかどうかも考えてもよいかもしれません。
途中解約で解約金が発生する
多くのカーリース同様ですが途中解約の場合、解約金が発生します。しかし、KINTOは半年毎のタイミングで解約金が安くなるのでうまくタイミングを見計らえば他カーリースのような高額な金額は発生しないでしょう。
KINTOのデメリット・注意点に対する対策方法


・コンパクト・ミニバン・SUVなどの同じカテゴリ車種から探す
・走行距離制限の計算方法を正しく把握する
・走行距離制限を超えた場合にどれくらいの費用がかかるか把握する
・解約可能性がある場合は解約金フリープランで申し込む
コンパクト・ミニバン・SUVなどの同じカテゴリ車種から探す
車に大きなこだわりがないのであれば何人乗るかのサイズ感が大事になります。例えば、ホンダ・フリードを契約したいならトヨタ・シエンタが候補になりますし、日産・セレナを契約したい場合はトヨタ・ノア/ボクシーが候補になります。
試しにホンダ・フリードとシエンタの価格を他カーリースと比べてみましたが、KINTOが任意保険付きと考えるとKINTOがかなり安価に見えますね。
月額基本料 | 月額メンテ料込 | 備考・注意事項 | |
---|---|---|---|
46,310円 ※類似車種シエンタの価格 | ・トヨタ/レクサス/スバル車のみ | ||
SOMPO で乗ーる | 33,640円 | 42,880円 | 任意保険なし |
ピタクル | 47,850円 | 52,580円 | ・海外赴任や結婚などの大きなライフスタイル 変化の場合解約金不要 ・任意保険なし |
走行距離制限の計算方法を正しく把握する
月間走行距離が1,500kmと理解されているので月毎で越えてはいけないのかと考えている人もいますがその認識は正しくありません。正しくは月1,500km×契約月数を超えない範囲で乗ることができます。



今月は旅行に行くから2,000kmだけど次月は1,000kmに抑えるというようなやり方で帳尻を合わせることができますね
走行距離制限を超えた場合にどれくらいの費用がかかるか把握する
走行距離制限を返却時に超えていた場合の清算は下記のとおりです。
・トヨタ車(電気自動車を除く):1kmあたり11円(税込)
・トヨタ車(電気自動車)・レクサス車・SUBARU車:1kmあたり22円(税込)



仮に1,000kmのオーバーであれば、トヨタ車は1.1万円、レクサス・SUBARUは22,000円で多少であれば特に気にしなくてもよいでしょう
解約可能性がある場合は解約金フリープランで申し込む
いつまで車に乗るのかや転勤などで車が不要になる可能性がある場合は解約金フリープランで申込を行いましょう。解約金フリープランはその名の通り、いつでも解約金がかからないプランのこと。



基本3年契約になりますがその後2年間の延長が可能なのでいつまで乗るのか分からない人に最適なプランですね
別記事で解約金フリープランについて詳しくまとめているので興味があればこちらも読んでみてください。


そもそもKINTOで車を契約するべきか?考える判断基準


車所有に手間をかけたくないならKINTO
KINTOで契約を行うと自動車税や自賠責の支払いはもちろん、任意保険もコミコミ。他に必要なのは駐車場の契約とETCカードの発行くらいで手軽に車に乗ることができます。



メンテや車検の時期もKINTOが教えてくれます。面倒くさがりの人や手間をかけず他のことに時間を使いたい方におすすめです
1円でも安くしたい/売却益で1円でも多く取り戻したいなら現金一括購入
KINTOの価格設定はもともと将来の売却価格を想定して差し引かれた状態で月額の設定がされています。そのため、売却したときと同様の支払いで車に乗ることができます。
しかし、車の価値は市場や乗り方によっても変化します。高値で取引される車のMAXの金額で差し引かれているわけではないので工夫次第では現金一括で購入したほうが安価に乗れる可能性があります。



事故をしてしまうと車の価値が下がってしまうのでKINTOはその心配がないです。売却益を狙えると確信できるなら現金一括の方がよいですね
月額定額で支払い計画の立てやすさならKINTO
車を購入するには基本的には初期費用がかかります。また、車検やメンテ、事故したときの突発的な大きな費用が発生することも。
突発的な大きな費用を気にせず月額定額払いで計画性を持った支払いをしたいならKINTOがおすすめです。



車検やメンテ・消耗品交換も月額にコミコミなので突発的な大きな支出を気にせずに新車に乗ることができます
車の事故歴が多い/免許取り立てで任意保険が高くなるならKINTO
車の事故歴が多くて免許の色がゴールドでない人や免許取り立ての人は任意保険が高くなりがちです。しかし、KINTOでは免許の色に関係なく月額が一定です。
任意保険は等級が低いと月1~2万円の支払いになることも。KINTOなら月額の支払い3~5万くらいでもコンパクトカー・SUV車に乗れるので保険代と車代、車検やメンテ代を含めて考えるとKINTOの方が圧倒的に安くなる場合があります。
KINTOにない車種を契約したいなら現金一括orローンor他リース
KINTOにはコンパクトカーやSUV、セダン・ミニバンなど幅広いタイプの車が揃っているので多くの方のニーズに答えられるようになっています。しかし、中にはどうしてもホンダ・日産・外国産車が良いという方もいるでしょう。
その場合はKINTOには現状トヨタ・レクサス・スバル車しかないためニーズにこたえきれません。どうしても他メーカーが良いなら他メーカーの販売店に行くか、他のカーリースを利用しましょう。
乗りたい車がトヨタ以外ならSOMPOで乗ーるというカーリースがおすすめです。国内のカーリース会社でトップクラスの品ぞろえで国内10メーカー/外国16メーカーの車が揃っています。
プランのカスタマイズも柔軟にできてあなたにあったプラン組ができるのでおすすめです。SOMPOで乗ーるに興味がある方は別記事でまとめているのでよければこちらも合わせて読んでみてください。


【まとめ】KINTOのデメリット・注意点を把握してうまく対策しよう!


KINTOのデメリット・注意点と対策方法について解説しました。すべてを完璧に対策できるわけではありませんが、多少の融通を聞かせれば多くの方にとってKINTOはおすすめです。
KINTO以上にメンテ・消耗品項目が充実していて任意保険が付帯されているサービスは他にないので迷ったらKINTOで契約してみてください。
KINTOは審査もゆるく学生・主婦でも通過しています。また、審査通過後に契約有無を選べるため審査を通したからといって契約しなければいけないとはならないので安心して申込してみてください。
保険もコミコミでメンテの圧倒的な充実度!
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